車両関係工事施行技術者資格認定制度 機械検修工事技術者資格認定制度

機械検修工事技術者資格認定制度について

鉄道会社の機械設備は鉄道の安全とサービスを直接・間接に支えている。それらの保全業務は維持管理のための計画策定、検査・修繕データの分析等に基づいて行う保守管理、実際に現地で行われる検修に分けられる。「検修」は検査及び修繕を意味するが、別々に独立して行われるのでなく、検査によって機械設備の状態を確認し、その結果に基づいて必要な修繕(調整、修理、部品取替等)を行うものである。

鉄道会社の機械設備は、運転保安・旅客営業等に直接影響を与える恐れがあり、列車の安全・安定輸送及び旅客の安全・サービス等の確保のため、関係する法令等や規程・業務体系等に精通していることが必要である。

これらの機械設備の検修を実施する技術員の知識・技術レベルを確保するために、JR各社は技術認定制度を導入している。JR各社の技術認定制度はJR各社の規程類で定めており、JR各社の特情に応じた教育を追加で実施することもある。

技術員の資格は「検修主任技術員」と「検修主務者」の大きく2種に分かれており、その中に専門機械の種類により、空気調和装置、昇降機、出改札機械、可動式ホーム柵、融雪装置等に分かれた資格認定制度となっている。

この制度は1984年に開始され、35年の歴史がある制度で、鉄道の安全確保を支えている。当協会はJR各社より、この認定制度の業務を委嘱され、実施している。